2001年8月16日
池袋ライブレストラン&バー『エルドラド』
21:00〜

バンスリ パンチャ・ラマ

サポートメンバー
パーカッション, コーラス Mari(TAMTAM)
アコースティックギター Taka(TAMTAM)

1. バンスリ・ソロ
2. シャンティ
3. タマン
4. コンドルは飛んでいく
5. 海のさざ波
6. 天河
7. 祭り
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アンコール
島唄

ブラックライトに浮かぶ白い民族衣装のパンチャ・ラマとTakaの金髪、Mariのロックアレンジのアジアン衣装
の白い模様が、満月に浮き上がるヒマラヤさながらに神秘的な雰囲気をかもしだす。  
「なにがはじまるんだろう・・・・?」
普段と違った店内の雰囲気にし〜んと静まった客席は、パンチャのバンスリ(竹笛)のソロが始まると同時に
別世界にトリップした。

ネパールは多民族国家、それぞれの民族の音楽の特徴があるけど、パンチャ・ラマはそのネパールの
いろいろな民族の曲をプログラムに盛り込み、楽しませてくれた。
 
山岳民族タマンのお祭りの曲では、どこか懐かしいリズムにみんなが手拍子で盛り上がって、おしゃれな
エルドラドの店内が一瞬にして村祭に・・・。パンチャ・ラマも独特の掛け声をかけながら踊りも披露。
これまたどこか日本の阿波踊りや沖縄の踊りに似ているから不思議。
パーカッションがTAMTAMのMariだったせいもあり、多国籍感ひとしお。

パンチャ・ラマが初めて日本に来た時、生まれて初めて見た海に感激して作った曲「海のさざ波」は、
ネパールではいまだにテレビ、ラジオ、街角に流れる誰もが知っているヒット曲だ。
三拍子系のゆったりした乗りに、うるんだ美しいバンスリのメロディー、パンチャ・ラマとMariの印象的
なコーラス。客席のみんなの頭がゆりかごに揺られてるみたいに心地よさげにゆうらゆうら。

ネパールと同じ、高度3000メートルの土地、南アメリカのアンデスの名曲「コンドルは飛んでいく」
も大盛り上がり。様々な大きさ、太さの何本ものバンスリ(竹笛)を使い分けながら、
ぐいぐいと客席を引き込んでいく。

Mariが前々からパンチャと是非一緒に演りたかった、TAMTAMの「天河」も後半に演奏。Takaのジプシー風
ギター掻き鳴らしに、Mariのヴォーカル、パンチャ・ラマが絶妙に間を縫ってからんでゆく。

あっというまの45分間、おしゃべりを忘れたノリのいいお客さん、お店のスタッフと共に、ほんとうにいい
コンサートになった。

熱烈なアンコールに応えて、(そしてかわいらしい早苗ママのたってのリクエストでもあったので)、
パンチャ・ラマはステージに戻った。
感謝の気持ちをこめた彼の誠実で優しい人柄そのまんまの朴訥なあいさつ。
そして、ステージ上からMariとTakaを呼ぶ。しかしTakaは熱演のためギターの弦が切れまくり演奏不可能。
アンコール曲はパンチャ・ラマとMariのデュオによる「島唄」。客席も思い思いに大合唱。

パンチャは8月終わりにロスアンゼルスで、北島修のレコーディングにメインアーティストとして参加。9月
は福岡で主催される大規模な世界民族音楽博覧会に、ネパールから招くトップミュージシャンと共に参加。
多忙な秋。貴重なこのメンバーでのコンサートは長野、東京でも行う予定なのでぜひ来てくださいね。



 

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