特別企画!Mariのグルーヴ修行第2弾。N.Y編
(第1弾。L.A編はTAMTAM=WAVE=を見てね。)


7.CafeでBossa

サムライ・ベーシストのマービーさん情報で一番気になっていたのが、
UNION sq.のこのお店。
土、日はコーヒー一杯で、世界的ボサノヴァ歌手のサポートメンバーの
バンドのライブがきけると聞いて、行かない手はない。
お天気のいい土曜日に狙いをすませて、てくてくした。
もう目をつむってても歩いてけるのさっ!
(ちょっとオーバーかな?)

 「店の名前をきくのを忘れた!コーヒーショップ
ってのはわかってるけど、、、、」
仕方がないので、あちこちの店の店員にきいてみた。
場所もこの辺っていうのしかわからない。
「ボサノヴァのライブがあって、コーヒーショップなんだけどお、
UNION sqに有るって聞いて来たの。
知ってる?どこだか、わかる?」
 

あちこちに張って有るローリンヒルのポスター

お土産やさんとか、現像やさんとか、商売が異なる人を選んで尋ねた
にも関わらず例によって無愛想で、返事も言葉最小限。
首を横に振るのと、肩をすくめるだけだったりする。
笑顔なると、損するって思ってるのかな???
「笑顔はしあわせを呼ぶんだぞう〜!」と言ってやりたくなっちゃう。  
 
そういえばペンシルバニア駅の売店のインド系親爺に、
白人のサラリーマン親爺が怒鳴ってたことがある。
「ちょっとくらいはニコッとしたらどうだ?毎日毎日仏頂面で!
俺は毎朝ここで何年も買い物してるんだぞ?
そんな顏して何か得でもするってのか?ええっ?!」

思わず、店の親爺がどんな顏してるのか、見てしまった。
熱く激してるお客をよそに、太めの浅黒い顏にこい髭と眉。
眉と眉の間に数本の深い皺しかないくらいのしかめっ面で、
不愉快そうにブスーッとしてる。
時たま、ちらりと目をくれてはますます顔つきが悪くなる。
店番のひょろっとした若造はトカゲみたいに首を伸ばして、
まるで別世界にいるかのごとく、通りを眺めているしー。
怒鳴ってる方が気の毒になってしまった。
あんまりインパクトある顏だったので写真撮りたかったけど、
絡まれたらコワイのでやめた。
。。。。その、怒鳴ってる親爺の気持ちが、今はよくわかる。
 
休憩でたばこ吸ってる女の子を捕まえて、懲りずに同じことをきいた。
「コーヒーショップ?そこにあるのしかしらないわ」
煙りを吐きながら片眉を上げて答える。
「ええと、だから普通のコーヒーショップじゃなくてぇ、ライブを、、、」
「あたしが知ってるコーヒーショップは、そこだけよ。プハァ〜〜〜〜」
「、、、、、、、、、」

♪Mariのォ〜、英語がァ〜、悪ゥい〜のォ〜かァ〜、
そおれえとおもおうおう〜〜、
歌いながら、彼女の眉が示した方角に歩いた。

さっきから何回も前を通ってる、大きなコーヒーショップだ。
「やっぱちがうじゃん」
でももう疲れたので、とりあえず何か飲もうと中に入ると、、、、
「!!!!!!」

超ごきげんなボサ・バンドが、入り口の横っちょの狭い狭いスペースで、
手のひらサイズなカンジで演奏中〜!!!!!
\(^o^)/ぅわ〜ぃ


カウンターに立ったまま、真正面50cmの距離で、堪能しちゃったよん。
(o^v^o)えっへへ

店は結構広いけど満席。それにしてもドラムとVocalはただ者じゃなさそう。
特にドラムのおじさんはさりげに凄い。
演奏が終わるのを待って、もちろんお話にいくMari。
他にも彼のことが気になったらしい同業者らしいお客さんが、
スネアの皮やなんやとマニアックな質問をしてて、
なかなか順番が回って来ない。
暇なので、彼の顏をながめていた。
(Billy Harperもそうだし、イイ感じで歳とったMusicianって、
人種に関係なく世界共通にイイ顏してるなあ?)
若い頃はさぞかし、モテたに違いない。
しかし、どこかで見たような???????
 聞けば案の定、ブラジルの大御所アーティストのレコーディングや
ツアーに参加しているという。
今年の暮れには、誰かのツアーで来日するって。
(すかさず名刺を出すのも、こちらのMusicianの流儀なのかな?
そんでもって、大抵話の流れでもうひとつ別のメルアドを教えてくれる。
たまたまかな?)

ああ、ほんとうに$2でこんなイイもん聞けちゃっっていいわけ?

にやにや笑顔が止まらないMari。
店を出た後は鼻歌も歩きかたも、すっかりボサノヴァに。。。。。

**写真奥の、ニヒルなドラマーは、Clarence.L.Seayさん
 

8.後記

MariのNewYork日記。楽しんでいただけました?
毎日のiBookとの格闘ですっかり視力が落ちてしまいました〜。
まだ写真はたくさんあるんだよん。ネオンシリーズ、ヴィンテージカーシリーズ、
リクエストがあればお答えしちゃうんだけどなあ…

 
ここのところ、時差ぼけで日中眠いのよ。
電車の中で立ったままガクンとひっくり返りそうになったり、
真夜中に目が冴え冴えしちゃっって困ったり…
調子狂ってますが、テレビでサッカーのアフリカ勢の話題を見るにつけ、大笑いしてます。

渋谷ヤマハでやったTAMTAMプロデュースナイトに出演してくれたから、
みんなも知ってると思うけど、
セネガルからはアッサンをはじめとして、ユッスゥ、サンバ達。
カメルーンからは三味線のワッシー。
みんなキャンプ地、試合会場と応援する姿が見られます。
はじめはMariも苦労したんだもお〜ん。文化の違いってやつ?
しかし、つくづく日本人は、まじめでちゃんとしてると
思う今日この頃でするん。



 
 
 
 
 

Jun 2002 Mari